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2013-01-08 諦めは心の養生

【無造作ヘアー】
 敢えてルーズに、そして自然な感じでセットすることにより、Coolさを演出する髪型
 (民明書房刊『変遷する髪型の定義』より)


 仕事の帰り途、いつも通り電車に乗っておりました。
 若者が多く乗り降りする某所を通る電車です。同じ車内に無造作ヘアーの若者がいることなど日常茶飯事。そんなこと、さして気にも留めることでもありません。
 そんな中、私の前に座っているオネーチャン3人組の会話が耳に入ってきました。

 「女の場合って、“合コン”っていっても、男のコよりはマジメに参加しない?」
 「そういえばそうだよね。男のコの場合って結構軽いノリでくるコ多いけど、女って、それなりに、きちんと相手を見つけに来るもんね。」
 「あんま軽そうなノリだと、“あ、こいつパス”ってカンジだよねー。」

 なるほど、やはり《軽いヤツ》はダメなんですか。
 最近、私は体重が落ち気味なのですが、重さを20kg~30kg増やしておいたほうがいいのかな。
 《軽いヤツ》と思われないよう、気をつけなければなりませんね。

 そんな反省の念に駆られていると、若い親子連れの集団が乗り込んでくるのが目に入りました。
 そのチビッコたち、年齢はそう・・・4、5歳といったところでありましょうか。
 興味津々に周りを見渡すチビッコたちが無造作ヘアーの若者を見つけ出すのに、多くの時間は要しませんでした。

 「アタマ、グチャグチャな人、はっけん!」(゚∀゚)

 ある一人のチビッコが声を上げると、それに連れられて周りのチビッコたちも、

 「はっけんっ」(゚∀゚)
 「はっけん!!」(゚∀゚)

 と楽しそうに キャッキャ!キャッキャ!o( ゚∀゚)ノシ と騒ぎ始めました。

 無邪気なチビッコに無造作ヘアーの定義など通じるハズもなく、無造作ヘアーの若者を前にして、お母さんたちは困惑しながらチビッコたちの行為をたしなめていました。

 しかし一番困惑したのは、せっかくキメた髪型を公衆の面前で《グチャグチャ》と言われてしまった若者のほうでしょう。

 そんな彼を不憫に思った私は、電車の降り際、彼の肩にポンと手を置き、

 「挫けるなよ・・・?」

 と、ひとこと告げた気になって、その場を去りました。


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