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2012-12-07 旅の楽しみ方3

 (前回の続き)

 ところで、偶然に立ち寄った今回の海水浴場、後で分かったことなのだが、実はかなりの穴場海水浴場だったらしく、雑誌『じゃらん』にも《穴場》として紹介されていたのだ。
 まぁ、雑誌に《穴場》として紹介された時点で、既に《穴場》じゃねーぢゃん、といったハナシになるんだけどさ。

 この大瀬海水浴場は《湾内》に位置する海水浴場のため波が少なくとても穏やか。
 また、数十メートルくらい沖に進んでも、水深が胸の当たりまでしかない。遠浅の海なのだ。
 海底は砂ではなく小砂利なので水が透き通っており、深いところでも海の底までハッキリと見える。

 ダイバーが多くて、珊瑚礁とかも見れるらしいのよ、すごいでしょ。
 海の向こうに富士山も見ることができるのよ、すごいでしょ。
 周りが山々に囲まれているので、海の景色と、山の景色が同時に楽しめるのよ、すごいでしょ。
 偶然にそんな良いところを発見してしまった俺達、もっとすごいでしょ。
 これだから、目的地を決めないで行く旅は、面白い。

大瀬
 ライフセーバー出身で挌闘家でもある我々は、準備運動がいかに大切かを熟知している。
 柔軟体操・スクワット・腕立て・腹筋・背筋・逆立ち・50mダッシュ・200mダッシュなどで軽く体を動かして、準備運動完了。
 筋肉がほどよくパンプアップし、一際目立つ体が出来上がった。

 そしてついに海へ入り、我々は持参した《アレ》で《アレ》を始めた。
 これがかなりハマってしまい、気づいたら熱くなっていた。

 「来年の世界選手権を目指すぞ」と、ずーっと特訓。
 この特訓をはじめる前は、人が海の中に均等に散らばっていたのだが、特訓開始後は、我々の周りだけ極端に人口密度が減少したような気がした。何故だろう?

 そして、《アレ》の腕が上がるにつれて、色々な技ができるようになり、更には独自の技をも開発できるまでに上達してしまったのだ。
 特に、新技《落ちない皿》は傑作であった。動画を撮っていなかったのが大変に悔やまれる。

 と、ここで《アレ》をやっている我々に不思議な出来事が起こり始めた。
 《アレ》を失敗したら、空から《痛い雨》が降ってくるのだ。肌に当たると「イテッ!」と感じる大粒で、早く、強い雨。
 我々以外にも、あちこちで「イテッ!!」「痛い!!」「ぐおっ!」「あべしっ!!」といった声が出るほど鋭く痛い雨。痛い雨、というのは初めての経験だった。
 そして成功すると、途端に雨が止む。
 失敗すると、また、痛い雨が降り、成功するとまた、ピタッと雨が止む。これの繰り返しだ。
 雨が降ってから止むまでの間隔が、10秒などの場合もあった。
 どこかに、蛇口でもあるのか?それとも、神様のいたずらなのか?まるでコントだった。天然のコント。こんなのも初めての経験だった。

 こんな冗談みたいな出来事がホントに起きてしまうのも、我々の旅における醍醐味の一つなのである。
 ちなみに、ここまで話したら、《アレ》がフライングディスクであることは、もう、お分かりだろう。

 さて、陽が出てきたので「今のうちに体を焼こう」と浜に上がり、小休憩。ただ今の時間、午前9時過ぎ。

 一時間後に目を覚ました我々の目の前に現れた風景は、さっきまでとは別物になっていた。
 晴れたおかげで、目の前にはオーシャンブルーの綺麗な海が広がっていたのだ。

 右側には壮大な山の深緑、正面には綺麗なオーシャンブルー、左側にはキレイなおねーちゃんブルブル。
 その景色たちに暫く目を奪われ、税理士試験により疲弊した心と体とが、完全に癒された。
大瀬海水浴場
 今回の旅も「来て良かった」と、しみじみ実感した我々であった。

(つづく)

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